青色申告決算書の損益計算書に売上高や経費の金額が反映されない場合、下記の2つの原因が考えられます。
原因に応じて、各手順をお試しください。
原因
登録した仕訳の内容に誤りがある
[例]交通費の仕訳登録をしているが「青色申告決算書」の「旅費交通費」に金額が反映されない場合
まず、経費を支払った場合、下記のように仕訳登録をするのが一般的です。
[例]交通費を現金10,000円で支払った場合
上記を踏まえ登録されている仕訳が正しいか確認してみましょう。
「旅費交通費」の仕訳を確認したい場合は、「残高試算表」から「旅費交通費」をクリックします。
「詳細」ボタンをクリックすると、借方・貸方の形式で仕訳が確認できます。
例えば、下記の仕訳は借方と貸方の勘定科目がどちらも「旅費交通費」で登録されていました。
このような仕訳登録を行うと借方・貸方の金額が相殺されてしまうので、決算書には金額が反映されません。
決算書に計上されるよう仕訳を修正しましょう。
他にも修正が必要な仕訳があれば、同様に修正してください。
複数の仕訳をまとめて修正したい場合は、「一括編集」機能をご利用いただくと便利です。
操作方法は下記使い方ガイドをご確認ください。
「一括編集」機能の使い方
誤ったカテゴリに勘定科目を作成している可能性がある
「1」の手順で仕訳を確認しても問題が見当たらない場合は、誤ったカテゴリに勘定科目を作成している可能性があります。
例えば、下記の場合、見た目上は正しく仕訳登録されているように見えます。
「残高試算表」より「貸借対照表」を確認しても「交通費」に金額が集計できています。
ただし、経費科目は本来「損益計算書」へ集計されるのが一般的ですので、修正が必要な状況です。
仕訳に利用している勘定科目を確認するため、「勘定科目」を確認すると、「交通費」が「現金及び預金」カテゴリに作成されていました。
また、その他に「売上」や「仕入」の科目も「現金及び預金」カテゴリに作成されていました。
「交通費」の勘定科目は「勘定科目の設定」の「損益計算書」タブの中の「経費」カテゴリ内に、初期値として「旅費交通費」が用意されています。
通常、仕訳の登録の際にはこちらを使います。
それ以外に「売上高」や「仕入高」の勘定科目も「売上(収入)金額」カテゴリ、「当期仕入高」カテゴリ内に初期値で用意されています。
売上や仕入に関する仕訳登録を行う際は、これらの科目を使うようにしてください。
売上や仕入・経費について、お客さま独自の勘定科目を追加する際も、それぞれ「売上(収入)金額」カテゴリ、「当期仕入高」カテゴリ、「経費」カテゴリを選択できているかご確認ください。
誤ったカテゴリに追加された勘定科目で登録をした仕訳については、仕訳の「一括編集」機能にてまとめて修正することができます。
操作方法は下記使い方ガイドをご確認ください。
「一括編集」機能の使い方
仕訳が正しい勘定科目に修正されると、「青色申告決算書」の「損益計算書」へ金額が反映されるようになります。
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